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解説および詳細(私のお願い)
その1 危害を与えると言うことは、野鳥の生命を脅かせるだけでなく、人に対して極度の警戒心を持たせ、
このエリアにはもう来ないという状況を作りかねません。具体的な実例では、
・ フクロウが目を開けないと言って、石を投げつけた。
・ 茂みで声は聞こえるが姿が見えないと石を投げつけた。
・ 暗いから綺麗に撮れないと、フラッシュを焚いて撮影した。
・ 近づけようとしてエサを与えた。
石を投げつけることは論外ですが、フラッシュは別にかまわないではないか。プロもフラッシュを焚いている人が
いるのだから良いのではないか。と言う方もいます。しかし、暗い所で行動する野鳥の目は高感度センサーと
同じです。その目にフラッシュを焚けば視界が真っ白になり何も見えなくなることは当然です。
実際にフラッシュを焚いたために木に衝突したり、トラックに衝突して亡くなったフクロウの例もあります。
エサに関しては賛否が分かれているところです。しかし、冬のエサが足りない頃だけ、衛生面に気をつけて
与えるのは良いのではないか、それ以外は野鳥の警戒心を薄れさせる。自分でエサを獲らなくなる。
偏った野鳥が集まりすぎて衛生面で問題があるなどの理由でエサは与えるべきではないと言われています。
をの2 他人に迷惑をかけてはいけないというのは、日常生活においても守るべきことです。不要な争いなどで
せっかくの鳥見で嫌な思いをしても仕方が無いでしょう。さらに、立入禁止やカメラ禁止など、野鳥撮影自体が
できなくなる可能性もあります。当たり前のことばかりですが具体的には
・ 公園等の規則は守る。
・ ゴミは捨てない。
・ 入ってはいけない場所に侵入しない。
・ 駐車禁止場所や走行の妨げになる場所、他人の敷地内に車を停めない。
・ 他の撮影の邪魔をしない。
・ 公共の場所を占有しない。
野鳥撮影するやつは自分勝手なやつらばかりだと思われたら世間から白い目で見られることになります。
最も悲しいことは色んな場所で見る、山のようなゴミです。ゴミを捨て、川を汚し、海を汚し、山を汚し、
それが巡り巡って自分の首を絞めることになることを理解してほしいものです。
円山に登った時、シマリスがいる場所にずっと三脚を立て、その前に座り込み撮影している方がいました。
幼稚園児がやってきたのですが、その方が前を占拠しているため幼稚園児はよく見られません。
大人気ない方だなと思いました。こんな人にはなりたくないと思いました。
三脚はできるだけブレを無くすために重要な機材だとは思います。しかし、三脚を場所取りとして使うのは
いかがなものかと思います。
西岡公園でヤマセミを初めて見たとき、枝に隠れてピンポイントでしか撮影できない状況でした。しかし、
そこにいた方々皆でそのポイントを譲り合いながら気持ちよく撮影することができました。
その時に出会った方々とさらに別の探鳥地で再会し、今では友達付き合いをさせていただいています。
その3 繁殖の邪魔をすると言うことは、その野鳥を絶滅させる恐れが大いにあるわけです。厳しい自然の中で
生きている野鳥たちの生存率は極めて低いです。札幌近郊で当たり前のように見られたシマアオジは
今では全く見ることができません。野鳥たちが棲むエリアが狭くなっている現在は絶滅させることは簡単
なのです。繁殖の邪魔をすることの具体的な例は
・ 繁殖中に巣の前に長くいる。
・ 巣の中を撮影する。
・ 繁殖中、近距離から撮影する。
野鳥は繁殖中は特にデリケートです。巣の前に長くいるだけで危険と考え、巣を放棄してしまいます。
五戸の森のアカゲラは5回も巣を替えていたそうです。巣を放棄するということはヒナの死を意味します。
野鳥を撮りたくても野鳥が絶滅してしまったら撮りようがないじゃあないですか。
その4 野鳥を撮りたいがために、枝を折ったり、杭を立てたり、花を踏みにじったり・・・自然自体が野鳥の家です。
野鳥の家を壊して、野鳥がそのまま居ることはないとは思いませんか。
その5 『諦める!』最も解りやすく、気持ちさえ変えれば簡単なことです。どうしても撮りたいと思うから、
野鳥に迷惑をかけることをしても撮ろうと思うのです。諦めればいいのです。諦められないと
『あー、遠いなぁ・・・どうしても撮りたいから、侵入しよう!』とか
『あー、枝が邪魔だなぁ・・・どうしても撮りたいから、折ってしまおう!』と、なります。
そこで気持ちを切り替えます!!
『あー、遠いなぁ・・・また来たら近くに来てくれることもあるだろう♪』と、思えば楽しみが残ります。
『あー、枝が邪魔だなぁ・・・きっと枝に守られているから野鳥がいるんだ!!』と思ったら、
野鳥を守る自然の恵みを感じ、撮影するよりもっと大きな癒しを貰えるような気がしませんか?
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